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2008年3月15日土曜日

大地の服



「大地の服」2008
素材:クズ、コウゾ

桑沢デザイン研究所のギャラリーで開催された「実験的衣服造形・展」

ファションデザイナーの松居エリ先生のもと、衣服を根源的な視点から見直し、造形した作品発表展です。


昔、人は身の回りにある自然を利用して生きていた。食物を自然の中から得ていたように、衣服もまた自然の恵みの中から生み出したものだった。野山に分け入り、植物を採取し、樹木の皮を剥ぎ取り、繊維から糸を紡ぐ。丹念に撚をかけられ作った糸を、自分や家族の為に時間をかけて織り、布となり、衣服となった。

今、暮らしは大量生産、大量消費というサイクルにとって変わった。日々の暮らしと密接に関わっていた衣服は、目まぐるしいスピードで消費されるファッションという形になった。しかし、このような時代だから思い出してほしい。大地から始まる服の物語を。生命体としての服を。


実験的衣服造形展

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